
蟹ブックス『改訂新版 東京 わざわざ行きたい 街の本屋さん』の展示
サブカルチャーの街「高円寺」
しかし意外にも本屋がたくさんある文学も強い高円寺。
昔はもっとあって、昔より減ったらしい高円寺。
でもやっぱり高円寺にある本屋さんだから
それぞれの本屋さんに個性を感じる本屋が多い。
古くからある歴史を感じる本屋さんだったり、
蟹だったり、
いたって普通の本屋さんだけど
なんだか「芯」を感じる選書をしている本屋さんだったり
みんなの個性が集まった独特な温かみのある本屋さんだったり。
そんな個性のある本屋を高円寺に来て、
たくさん知れて、より本に興味を持てるようになった。
やっぱり高円寺好きだな。ここに住んでいて良かった。
今回はそんな大好きな高円寺の本屋さんについて語ろうと思う。
ちなみに私の「読書筋力」は
普段ほぼ本は読まず、とっつきやすい難しくない本・エッセイを良く読むレベルです。
「読書筋力」はかなり低いです。
いきなりよくわからん単語を出しましたが
ここから独断と偏見による「読書筋力」も交えながら本屋さんについて語ります。
「読書筋力」とは?
ゆる言語学ラジオ「読書ガチ勢が、本を読むコツを教えます【◯◯を読んではいけない】」
ゆる言語学ラジオ「読書で挫折しないコツ「ギャルになる」」
こちらのゆる言語学ラジオで出てきた概念。
難しい本を読める能力。
難しい本を読めるようになるには筋トレと同じく
本を読み続けることで養われていき、簡単な本しか読めなかった人でも
読書筋力を鍛えれば挫折しないで読み進めることが出来るようになるという概念。
「蟹ブックス」



「蟹ブックス」という名前のとおり蟹がモチーフの本屋さんで
中に入ると蟹、ブックカバーをお願いするとめちゃくちゃかわいい
蟹づくしのブックカバーを掛けてくれる。これが大好き。
一番大好きな本屋さんで好みの本が多くて
読書筋力低めの私でもとっつきやすい興味をかなり惹く本が多いので
普段本を読まない人でも蟹ブックスに行けば気に入る本が見つかると思う。
逆に純文学やお固めなビジネス書などが少なめ。
定期的にお届けしております『蟹ブックスの平台』。注目の新刊や蟹ブックスで売れている本が一挙に集まったコーナーです。みなさんの気になる本はこの中にありますでしょうか?ぜひお店で手に取ってみてください🦀
— 蟹ブックス (@kanibooksclub) February 8, 2025
本日も20時までカニッと営業中!&閉店後は古賀及子さんファンミーティング🐙 pic.twitter.com/8sHLriBhSa
お店に入ってすぐにある新刊や蟹ブックスで売れている本が
一挙に集まったコーナー「蟹ブックスの平台」を見るだけでも楽しい。
本の傾向としてはとっつきやすくて読みやすいエッセイ集や教養本多めの本屋さんで
それ以外にも哲学や科学関係の本も揃えているけど、
題名から面白そうな、日常の疑問から少し発展したようなレベルの
まず興味から惹かれて読みたいなと思えるような
あまり小難しくない本が多くて手に取りやすい。
なごやかな雰囲気の店内も広すぎず狭すぎず、
ちょうどいい量の品揃えなので疲れずにほどよく見て回れるし、
本の並べ方や選書がすごくいい。
特に本の並べ方が良くて、あっ!この本いいなと思ってついでに隣にある本を
ちらっと見ると隣にまたすごく好みの本がある…みたいな
この本が好きならこれも好きなんじゃない?ってさりげなくおすすめされているような
興味をさらに引く並べ方で見ていて楽しいし、どんどん本が欲しくなるし読みたくなる。
そして積本へ…ああああ~だめだ、本はしばらく買っちゃだめなのに~



本だけじゃなくて定期的に入れ替わる展示も素敵で
この日はちょうど『改訂新版 東京 わざわざ行きたい 街の本屋さん』というコーナー。
色々な個性豊かな本屋さんがたくさん載っていて見ていて楽しい。
この本、ぱらぱらっと開いてみただけなのにうわぁ!行ってみたい!ってなって
もうずっと眺めていたかったのでこの本欲しかったけど、
これを買ってしまうと素敵な本屋に行く→さらに積本がえらいことに
ってなりそうだったので我慢。
イベントもよく開催していてもくもく原稿会という閉店後のお店で
もくもくとなにかしらの作業をするイベントや
古賀及子さんなどのエッセイストのトークイベントなど
本にまつわるイベントを定期的に開催しているので
本を買うだけじゃなくてイベントも楽しめる本屋さん。
…といいつつ色々都合が合わずに一回も参加できていない!
超参加したいので都合が合えば~~!!!
「文禄堂 高円寺店」

本屋といったらまずすぐ目に入る場所にある
高円寺駅の真ん前の「文禄堂 高円寺店」
営業時間も23:00までと色々と利便性がいい本屋さん。
まず入口に入るとある最新刊や売れ筋の本が並べられている
大きな本棚はそこまで小難しくないビジネス本や教養本。
有名作家や芸能人の小説やエッセイが目立つ選書なのだけど
ただ流行りの本や最新刊をやみくもに置くような選書ではなくて
良質な本を芯を持って選んでいるのを感じる選書。
取り扱いジャンルも普通の一般的な本屋にある一通りのジャンルの本、
料理本や資格本、建築などなどの色々なジャンルの専門書も
その芯を感じるような選書で取り揃えているので
色々なジャンルの本に対して信頼感を持って選べる。
だけど、思想の押し付けがないフラットな視線で選ばれていて
お店に入ると暖かい色の照明とおしゃれな内装の雰囲気も相まって居心地がいい。
読書筋力的にはライトめな本とやや小難しめの本が5割
普通レベルの固さの本が5割ぐらいのイメージ。
バランスがとてもよい。


本の並べ方もところせましとずらーっと並べているんじゃなくて
本の表紙をきちんと見せて、余白を持ってパッと興味を引いてくる並べ方なので
特に頻繁に出入りしていなくても入れ替わった新刊や
前にあったこの本入れ替わってる!ってすぐ気づける感じ。
あと入口入ってすぐにある読書のお供にぴったりな紅茶や
かわいい雑貨を見るのも楽しい…

新刊絵本「はるってなんか」みなはむさんのパネル展
奥まった所に行くと作家さんが壁に書いたサインや
ちょっとした展示があって楽しいし
専門書が並んだロフトも素敵で階段をのぼるのが楽しい上に
その専門書たちもきちんと芯を持って選ばれたものや
コアめなのが並んでいたりと本を見るのも楽しい。

この絵が一番のお気に入り。
「そぞろ書房」




ちょっと奥まったところにあって
ちょっと見落としてしまいそうな看板が目印の
アパートの中に入っている本屋さん。
入る時にシン、としつつもなんともいえない独特な雰囲気を感じるアパートなので
「そぞろ書房」に入る前から身構えてしまうけど扉を開いて入ってしまえば
それとは裏腹にホッと温かい照明で照らされた木がメインの落ち着いた内装の店内と
でもやっぱり独特なあたたかみを感じる小さな個人経営らしさを感じる本屋さん。
その独特なあたたかみの正体は個人が持ち寄って作るシェア本棚や
好き好きで作っているこだわりや愛を感じるフリーペーパー。
普通の本屋では置いていないコアめエッセイやZINE
詩集たちが集まって出来あがった「個性のあるあたたかみ」で
すごく高円寺らしさを感じる、みんなの「個性」が集まった本屋さん。
なので、ほんのりとっつきづらさを感じるけどもそこまでじゃない。ほんのり。
でもとっつきづらさは悪い意味じゃなく、良い意味で居心地がよくて
このほんのりのとっつきづらさが「個性」ですごくよくて少し癖になる。
もう普通の本屋で置いてあるのじゃ満足できない!
もう少し踏み込んだコアめな本に少し踏み込んでみたいという人におすすめ。

奥にあるシェア本棚のみんなの独立した個性が光る本棚が特に見ていて楽しい。
配布されているフリーペーパーもやっぱり好きで作っているから
こだわりや愛をとても感じるもので、気に入って何枚かいただきました。
特にお気に入りが「おやつタイムズ」のフリーペーパーで
高円寺愛がめちゃくちゃ伝わってきて好き。
「渡り鳥文庫」

今日は本が置かれてなかった。
本屋…?って感じだけど好きなので。
高円寺駅ガード下にある本の無人交換所。
読み終わった本を誰かが置いていって、その本を誰かが持っていく。
お金のやりとりも人と人との交流すらない。本しかない不思議な場所。
高円寺名物「ご自由にどうぞ」の本ver.
だれかが管理しているのか、していないのか。
だれがおいていっているのか、だれがもっていっているのか。
なにもしらない。なにもわからない。
でも私はこの場所が好きで、本が置いてあるとつい見に行っちゃう。
ある時は奇妙な宗教本が山積みにされていたり
ある時はお宝レベルの夏目友人帳が歯抜けで置かれていたり。
ある時はもういらない本を置きにいって
どんな人が持っていってくれたんだろうと想像したり。
そんなふうに密かにこの場所を愛している人が多いんじゃないんだろうか。
だから、ある時渡り鳥文庫の看板が外れてて
しばらくの間そのままだったときもいつの間にか誰かが看板を直してくれたのか、
綺麗に戻っていたりしていたんじゃないだろうか。
人知れず愛されている不思議な魅力のある
ひっそりとみんな大切している(んじゃないんだろうか)本屋さん。
ちょっと調べてみたら「渡り鳥文庫」の観測記録が出てきた。
看板が何度なくなっても、なにかに取って代わっても
復活しているからもはや「渡り鳥文庫」じゃなくて「不死鳥文庫」?
今週のお題「本屋さん」