ねぇ、聞いて聞いて。

日々のいいなあ、と思ったことを書いたり弱音を吐いたりするブログ。銭湯・ラジオ・中央線沿いの街をこよなく愛してる人。 ときどき、おうちごはん日記。

安住紳一郎の日曜天国 個人的傑作選:水彩画家 永山裕子さん ~またの名は、散骨イラストレーター スナックゆう子~


@永山裕子 「四つの視点」グループ展より

今回はラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で
度々話題に出てくる水彩画家「永山裕子」さんについて特集します。

とても綺麗で清純な水彩画を描かれる方なのに
水彩画とは裏腹のうっかり面白行動エピソードが面白く
絵もエピソードも大好きです。

今回のまとめは時系列順ではなく、バラバラです。


水彩画家「永山裕子」さんとは?

2023年の8月6日の放送に突如ご登場されたことで
初めて知った方もいるかもしれません。

永山裕子さんは2011~2013年、2017~2018年に
番組のポストカードを描いてくださっていた水彩画家なのですが…



@永山裕子 「水彩と人物ドローイング」展より

この方、ただ者でなく水彩画の世界では知る人はいない
本業は本当に繊細で透明感のあふれる絵を描かれる
水彩画の第一人者とされる、とても著名なお方!

個展で展示される絵はばんばん売れる程。

なぜ、そんなお方が日曜天国のポストカードを描くに至り、
安住さんの緊急事態に駆けつけてくれたか(2023年の8月6日の放送)というと


@永山裕子 「四つの視点」グループ展より

今でこそ、永山裕子さんは水彩画家として日曜天国で紹介されていますが、
10年以上前は永山裕子さんは日曜天国のヘビーリスナーであり、
正体不明のいちリスナーとしてエピソードの投稿をしていたお方でした。

その当時の投稿エピソードが「トイレでうっかり散骨」
「マンホールから頭を突っ込んでしまった」という
水彩画の巨匠だということが全く分からなくとも、
興味を持ってしまう面白逸話を投稿していたので、

正体に興味を持った安住さんがファックスで送られた
手書きのエピソードから正体を突き詰めた結果、
正体不明のいちリスナーから、水彩画の巨匠 永山裕子さんと判明。

そこから日曜天国のポストカードを永山裕子さんへ依頼されたことから始まった
本当にすごいご縁で繋がったお方なのです。

永山裕子さんと日曜天国との馴れ初め:2011.10.2「散骨イラストレーターの正体」


その正体不明のいちリスナーから
水彩画の巨匠 永山裕子さんと判明するに至ったエピソードがこちら。

公式youtubeにも永山裕子さんのポストカード付きでアップロードあり!
【日曜天国 傑作選】「散骨イラストレーターの正体」 - YouTube


正体不明のいちリスナーから送られたファックスの投稿エピソードから
鋭い考察で芋づる式に正体を突き詰め、判明していった事実から
どんどん永山裕子さんを追い詰めていく様子を語る安住さん。

ミステリー小説を読んでいるかのような臨場感たっぷりの
ハラハラドキドキする安住節炸裂エピソードで面白いです!

安住さん「私、やりましたよ!」と大自慢。笑

それだけではなく、繊細で透明感溢れる水彩画からは想像もつかない
面白投稿エピソードの一端と、個展での安住さんと永山さんの面白邂逅の
エピソードも語られ、永山さんご自身もとても面白い方だと分かる放送でイチオシ!

私はこのエピソードを聴いて、トイレに散骨する人ってどんな絵を描く人なんだろうと
永山さんに興味を持って調べてみたら、あまりにもエピソードの投稿と
絵の繊細さと透明感とはかけ離れていてびっくりしたものの、
今では日曜天国関係なく、個展に行くほど永山裕子さんの絵が大好きになりました。
我が家のカレンダーは永山裕子さんの描かれたカレンダーです。素敵!

2020.08.16「新宿の刑事の娘」


この回では永山裕子さんに安住さんが直接お電話し、
「散骨イラストレーター」の名を冠した遺骨をトイレに流したエピソードを
ご本人の口から聴けるという貴重な回。

永山さんの投稿が散骨イラストレーター以外、
ほぼ内容がわからないのが悔やまれます…!聴きたい…!

2014.01.05「新年のご挨拶」

今年、お世話になった人に電話をかけて新年の挨拶をしよう!という企画で
終盤に永山裕子さんご登場。「今年はNOと言える人間になりたい…」と
語る永山裕子さんを安住さんがいじるいじる。笑

元々は一般人枠の永山裕子さんだったのに、
ゲストコーナーの親しいゲストと同じぐらい、むしろそれ以上にいじる安住さん。
ここから永山裕子さんの絵以外の才能、キャラのすごさが垣間見えるな。笑

永山先生がご自身のホームページでこの放送について書かれています
「NOと言える人間になりたい」

2015.09.06「『永山裕子 水彩と素描展』に行って参りました」

この放送は中澤さんから語られる、永山さんの個展に行った時のエピソード。
安住さんの口からは面白エピソードばかり語られる永山さんですが、
中澤さんの口で水彩画家としての真面目な永山さんのお話がここから聴けます。

永山裕子さんのホームページにあるエッセイでも
この個展で飾った絵について、画家としての永山裕子さんの頭の中で
ぐるぐる、いろいろなことを考えて試行錯誤している様子が書かれています。
→永山裕子さん ホームページ「水彩と素描展 デモンストレーション」

絵の才能だけではない。公開放送の出店に:2013.10.06「スナックゆう子」

NOと言えなかった結果…

公開放送について。
TBSの局長が売る「ひろしのチョコバナナ」や
歴代プロデューサーの色々な味がつまった豚汁を売るという出店の紹介のなか

「私は、永山祐子さんを画家として見たことはありません
 絵の才能ではなく、トークの才能に注目して永山さんには
 『スナックゆうこ』を出店していただこうと思います」

と、まさかの安住さんのぶっつけの一言で
永山裕子さんの名前が登場し、絵の才能ではなく
トークの才能として「スナックゆうこ」を出店する流れに。

どうなる、スナックゆう子。

日曜天国のせいでどんどんイロモノになっていく永山裕子さん。
この放送を聴いた時のこと、そして出店した時の様子を
永山裕子先生のホームページで語られています→「スナックゆう子」

2016.10.30「今年のスナックゆう子はイリュージョン」


公開放送でただ単にスナックゆう子の運営をすると
傍から見ると永山さんが自信の水彩画の営業しているように見えてしまうとのことで
今回のスナックゆう子はお店ではなく、イリュージョン扱い(14分ごろから言及)でご参加されるようです。

多額なお金を掛けて、イリュージョン。大人の事情がぷんぷん。

おかしいぞ、水彩画家とは…。
その時の公開放送はこちら→‎安住紳一郎の日曜天国:Apple Podcast内の2016.11.06「国際新赤坂ビルからの公開放送」

hiyashiamazake.hatenablog.com
他の方のブログですが、この時の様子をまとめられている方がおりましたのでご紹介。
うう~!!行きたい!!!

ちなみにこの「スナックゆう子」の写真が全然日曜天国とは関係のない
永山さんが参加された、国際的な絵の展示会のパンフレットの紹介写真に使われたそうです。

なんでも主催者がフェイスブックから「日本らしいから、いいや」と勝手に選んだそうで…。

どこまでも面白い、数奇な永山裕子さん。笑

2023年8月6日放送分にて急遽、ピンチヒッターで永山裕子さん!

www.youtube.com

番組冒頭から、安住さんの喉の調子が悪く声がガラガラ。
ガラガラの声で本当にお労しい…

放送途中で「これ、二時間キツいですねえ。」と安住さんも限界を感じて
これじゃあ放送は難しいよね、ということで安住さんは途中退場。

中澤さん一人の放送になる予定でした、が…
さり際の安住さんの一言。

「大至急、ピンチヒッター出来る人来てください。
永山先生、前やってくださったでしょう。どうでしょうか」

この一言。

この一言を聞きつけて、
なんと大塚のアトリエから永山先生が駆けつけてくれました!!

この行動力と、日天にここまで尽力してくださる永山先生に
日天のファンとして感謝、感謝。本当に感謝!
全リスナーが思ったことでしょう(と言っても過言ではない!)

安住さんにピンチヒッターとして頼られるだけあって
面白エピソードを投下して、華麗に去っていく永山先生。

さすがです!

たしか、数年前にも一度安住さんの喉の不調で急遽かけつけてくれたんですよね。
そんな痕跡のあるポッドキャストを見つけましたが
永山さんのお声が残っている放送ではなかったので履歴から削除してしまいました…。

私のお気に入りの永山裕子さん作 日曜天国ポストカード

私の一番好きなポストカードは、この「醤油をかけた人生」
見ていて面白いのと、実際にしょうゆを使って描いている所がお気に入り。

ポストカードのイラストは安住さんの印象に残るエピソードを
まんべんなく絵に散らばっているのですが、
こんなにネタが散りばめられている絵でも、
永山さんの絵に対する真面目さと実直さが出た綺麗で素敵なイラストですね。

www.tbs.co.jp
なかなかお目にかかれない2011~2012年の永山裕子先生のポストカード
このTBS公式の日曜天国のポストカードライブラリに掲載されています。

2017~2018年あたりは検索すれば簡単に見つかるのですが、
それ以前のものは中々見られないので貴重!

永山先生以外の日天ポストカードも掲載されていて
なかなかお目にかかれない貴重なものなので日天ファンの方、おすすめです。

日曜天国以外のメディアでの永山裕子さん ~「スナックゆう子」の舞台が出来るまで~

www.youtube.com
永山裕子さんの公式youtubeでなんと「スナックゆう子」の
背景舞台が出来るまでのデモンストレーションが配信されているではないですか!

他の動画が綺麗で清純な水彩画に対して、この動画だけ異空間。
日曜天国を知らない人はびっくりでしょうね。

44秒と見やすい短さの動画でどんどん出来上がっていく姿が見ていて気持ちいい。

日曜天国のネタがふんだんにちりばめられていて
横の吉野は「吉野寿雄さん」で「白鷺の姉御」は相撲。
バルセロナ」は鳩レース。
「永明」はパンダ界のやり手パンダ。

「安住」の提灯にある赤い家紋は安住家の家紋。

たくさんのネタが詰まりに詰まってて
本当にヘビーリスナーだというのがわかりますね。

席の周りにある張り紙も、永山さんの面白さがにじみ出てて面白い。笑

「ママスペシャル 人生のカクテル」飲みたいw
めちゃくちゃ先生ノリノリですやん。

永山裕子さんの数奇な人生と面白いエピソードのエッセイたち

www.nagayamay.com

永山裕子さんの公式ホームページからご紹介。

日曜天国にこんな投稿をしていたのか…!というのが
垣間見える文章力と面白いエピソード。

これは日天の投稿でも注目されて、特定までされちゃいますね。

永山さんが送ってきた日常も、文章も、面白いエッセイなのでおすすめです。

「大学の頃の思い出」
www.nagayamay.com

永山さんの破天荒な性格と面白行動が伺える面白エッセイ。
日天で投稿されていた「トイレで散骨」「マンホールに頭から突っ込む」エピソードに
通じる面白いエッセイです。

上記の日天エピソードで永山裕子さんに
興味を持った方は、まずはこちらをおすすめ。

「将来のゆめ」
www.nagayamay.com

私「映画の看板描く人か、お風呂屋の富士山描く人になりたいです」

担任 「はっはっは、そうか、わかった、ふぅん、そうか。」

その日以来、私の中学三年受験生活は、他の人とかなりちがうものになりました。

そこから始まった、永山裕子さんの学生時代の
ピュアな感性で書かれる出会いと体験のエピソード。

この担任の先生の粋な心意義も素敵だし、
「映画の看板描く人か、お風呂屋の富士山描く人になりたいです」
と言っていた学生時代の永山裕子さんから、今の永山裕子さんへ
どう繋がっていったのかが垣間見えるエピソードで好きです。

また、このエッセイには公開放送で描かれた
ひろしのチョコバナナの看板のレア写真も掲載されているので
日天ファンにもおすすめしたいです!

いつもの画風とぜんぜん違うし、
写真に載っている古川浩さんと看板の絵、そのままそっくりですごい…!

「怒涛のクロッキーゼミ」
www.nagayamay.com

私は今、二つの美術大学で非常勤講師をしている。

“非”常勤の役割って何かなと考えたところ、掻き回すことだなと思った。

そうだ 私のまわりの凄い人達を連れてきて 絵とは違う世界を知って貰おう。

数々のエピソードを持たれる永山裕子さん。

そんな永山裕子さんが先生として、教える立場になったら…

「今 私は学生に何をしてあげられるだろうか。」

学生たちに、一番印象に残った授業を行う永山先生。

楽しそうな学生たちと、モデルも多種多様の方々で見ていて面白い。

画家として、先生としての永山裕子さんを感じられるエピソードです。

「忘れられない出逢い」
www.nagayamay.com

私はドイツ人の24才の女性です。
仕事で、2週間ほど日本にいます。
あなたの画集を大阪の本屋で見つけました。
実際に、絵を見たいのですがアトリエに遊びに行ってもいいでしょうか?

この一通の飾らないメールの内容に「いったいどんな女の子なんだろう?」と
興味を持った永山裕子さんと、とある女の子との出逢い。

エッセイの中でも、私はこのお話がすごく印象的で
このエッセイがきっかけで他の永山さんのエッセイを読み始めました。

永山さんがトイレで散骨を行ってしまったり、
マンホールから頭を突っ込んでしまったというような
うっかり面白行動から始まったエピソードではなくて、ある女の子との出逢いのお話。

まず彼女の気持ちありきで、テクニックはあくまで表現の手段なんだと改めて気づかされました。

絵の話をアトリエでしていた時に、彼女が必死で話していたことはこれだったんだ、私は共感してるよ!と思いました。

女の子との素朴なやりとりや、永山さんの感じた純粋な感想が好きで
一緒に貼ってあるyoutubeの動画も本当にすごくて
人間ってこんな表現が出来るんだ…!と感動して見入ってしまいました。

以上、安住紳一郎の日曜天国 個人的傑作選
「水彩画家 永山裕子さん」の特集でした。