ねぇ、聞いて聞いて。

日々のいいなあ、と思ったことを書いたり弱音を吐いたりするブログ。銭湯・ラジオ・中央線沿いの街をこよなく愛してる人。 ときどき、おうちごはん日記。

おでん、解禁しました。

ボジョレーヌーボーの解禁みたいに言うんじゃない。
と、自分でも思う。

そもそも、おでんの解禁とはなんぞやとも。

でも「おでん、解禁しました。」と宣言したくなった。
自分でも宣言しておいて分からず、なんでだろう?と考えた結果。


私はおでんが大好きだ。

好きすぎて、私にとっておでんは
特別なちょっとしたごちそうになりつつある。

この仕込み段階で、もう完成したおでんを想像してわくわくしているぐらい。

でも好きだけど、おでんは風が鋭く感じるぐらい寒くなってきた時に
食べるのが一番美味しい。

おでんが好きすぎて、ちょっとしたごちそうになっている私にとっては
余計におでんが一番美味しいと感じるベストな寒さになった時に
本格的に食べたいと思っていて。ちょろっと大根が余ったから作ったということもあれども。

満を持して、この寒さになった今。

ボジョレーヌーボーの解禁」みたいに
なんなら「冷やし中華始めました」みたいなニュアンスで
おでんを食べるのにベストな時期になりましたよといった意味で
満を持して「おでん、解禁しました」を宣言したくなったのである。

そんなことを考えながら、電気圧力鍋にセットしていた
おでんの具材たちの下茹でが終わったので

勘でうすくち醤油、みりん、出汁袋を入れてすこし味見。
でも火を入れてから味見をするとまた味わいが違うので
電気圧力鍋にセットして、開くまで完全に味が分からない。

どんな味になるんだろう?と完成を待つ時間はさながら
ボジョレーヌーボーのようじゃない?とも思ったり。

調味料を入れて、くつくつ、電気圧力鍋からピーッという完成の音。

来た、ついに解禁の時が。
蓋をあけると、出汁のいい香りが広がる~~!!!

はやくはやく、食べたい食べたい!!

盛り付けて、いざ尋常に一口。

待った甲斐があった。

美味しい!

解禁されたおでんは調子に乗って入れすぎた出汁が濃厚で
電気圧力鍋で作った具材たちはしっかり味染み。

粉末じゃない、出汁パックで取った出汁なので
本当に出汁の香りがすごくて美味しい!

今回入れた薄口しょうゆは全国醤油品評会で
農林水産大臣賞を受賞した「ヤマブンのうすくち醤油」
日曜天国で紹介されていたのをきっかけに取り寄せて
今回のおでんに入れてみたんだけど、これが美味しい!

語彙力がなくて、うまく表現できないのだけど
出汁の旨味を引き出してくれていて、鋭い醤油のしょっぱさというよりも
甘さのある、けど凛と、出汁の旨味をまとめあげてくれている印象の醤油で
この醤油のおかげでおでんのつゆが一際美味しい!

そんな美味しいつゆが染み込んだあつあつの大根を
そっと崩してハフハフしながら、頬張って噛みしめると、
大根から出汁がじゅわ~っと!

もう、口の中が幸せ。私は大根が一番大好き!!

お供は日本酒でくいっ、と。うわぁぁああ~~!!!

大根の次に好きなのが、玉子。
またまた味染み玉子を崩して、黄身をつゆの中に軽く溶かして
一緒に食べるのが大好き。白身もぷるぷるで美味しい、美味しい…!!

ちくわも美味しくて、今回買ったのは「紀文のちくわ」
もちろん高い。けど流石紀文ブランド。
本みりんを使ったちくわは、本みりんの甘さと魚のうまみが出ていて
食感も弾力があって肉厚で美味しい…!
奮発して買ってよかった!

ここまで堪能したら、〆はねこまんまで。

出汁とごはんだけじゃ寂しいので
無印で買った「素材を生かしたふりかけ いかと昆布」を投入。

そしたら、

衝撃のうまさ!!!
いかと昆布の旨味が時間がたつごとに染み出してきて
ただでさえ美味しいおでんのつゆの旨味が増す増す!!!

出汁自体の味も結構変わって、また別の味わいで食べられる!!

えっ、ちょっ、なにか入れるものがなかったから適当に入れたのに
なにこの衝撃的な旨さ。

美味しすぎて、また新しくねこまんまでおかわりしちゃう。
こんどは玉子を割っていれて、ちくわおかわり。

美味しいいぃぃいいいい!!!!!

うーん、もう一杯!

次の日はもっと寒かったので小鍋であたためて。

おやつ代わりにおでん。ほっ、と美味しい…!!
しかも、次の日のおでんは味がさらに染みてて余計たまらん!!

この後、またねこまんまにして食べましたとさ。


さらにさらに、放出しちゃいますよ。
これで終わらない。

今週のお題「紅白鍋合戦2023」ということで、秘蔵のおでん画像を放出。

見てください、この絶景!

リアカーで引く昔ながらのおでん屋さんに遭遇して、
吸い寄せられるように近づいたら美味しそうな味染みおでんがぎっしり!

見ているだけで幸せなこの絶景を残しておきたくて、
店主に断って撮ったこの写真。どうよどうよ最高じゃないですか!?

こんな美味しそうなおでんたち。
どれにしよう、どうしようどうしようと悩んで厳選したものの
あれもこれもと、結構な数になったおでん。

もちろん味が染み染み。

寒空の下で食べたことも相まって美味しくて日本酒が進む進む。
追加のおでん、おねがいします!とさらに注文してお腹と心が幸せでいっぱい。
店主の暖かい人柄もあって「また来ますね!」と言い、ホクホク気分で帰った思い出。

また行きたい。食べたい。おでん、最高!!